花田：風水には、自分の住んでいるところから“どの方角がいい”とかもあるんじゃないですか？
明石：ありますね。考え方の中では、温泉に入るだけでも、悪いものが落とせたり、気のバランスを整えたり、運気をあげることができるんですが、目に見えない作用として、季節が一定の法則のもとで移り変わるように、“いい方位”、“悪い方位”というのも常に一定の法則で変化しています。
花田：季節毎に変化するとかですか？
明石：私たちは毎日あると考えています。ですが、日の作用というのは弱いので、一番大きいのはやはり年の作用ですね。「今年はこっちがいいですよ」とか「今年はこっちが悪いですよ」というのを一番重要視します。ただ、年の作用というのは、結果がでるのに約3年もかかるので、日常的な生活の中でいくと、やっぱり月の方位、「今月はこっちがいいですよ」を利用してあげた方が早く結果もでますね。
花田：では、その方向の温泉を選んで、入って帰ってくるだけでも効果あるんですか？
明石：そうですね。方位作用を出すには、やはり最低2時間以上その方位にいて欲しいですよね。昔は、「子の刻」や「丑の刻」など、一刻は2時間、2時間単位で時間を見ていたので。
花田：温泉に2時間入るのではなくて、その方位の地域に2時間滞在すればいいんですか？
明石：そうですね。温泉に入って、ちょっと食事をして帰ってくるとか。まあ、それが一番簡単な「有気（祐気）取り」の仕方ですね。ですが、やはり一泊して、午前中、朝陽をみながら温泉に入るのが、本当はベストです。太陽が昇ってきているエネルギーは“陽の気”なんですね、プラスエネルギーを一気に浴びることができるということなので太陽が昇る時間帯に温泉に入るというのがベストですね。
花田：なるほど！
明石：ただ、それはちょっと欲を言えばってところなので、もし、宿泊ができるならば、そういう形がいいかな？っと・・・。まあ、それができない場合は2時間以上その地に滞在する。
花田：しかも温泉に入って日頃の疲れをいやしながら・・・ですね！
明石：できれば温泉の入り方としても、ほんとに全身の毛穴から悪い気がでていくようなイメージで。風水とは、目に見えないものも大事にするので、自分の体の中には気が流れていて、その流れている気の中から悪いものを全部温泉の中に出して、よく“水に流す”と言いますが、全部水の中に出しきって、逆にあがってくるときには、「五行」のエネルギーを体の中にぐっと入れ込むような意識をしてあげるとよりいいかなっと。（笑）
花田：なるほど。気の流れをイメージして温泉に入るんですね！
明石：単純にイメージするだけで構わないので・・・。できれば、温泉だけじゃなくて、温泉に入って全身を清めた状態で、神社にお参りに行ってもらうとよりいいですね。
花田：神社ってどこでもいいんですか？
明石：どこでもいいです。その方角の中にあれば。神社では、「生かしていただいて有難うございます」とか「今があるのはありがたいことだ」など、日頃の感謝をこめてお参りしていただければと思います。「有気（祐気）取り」で行く温泉というのは、毎回、同じ場所とは限らないので、その神社にまたお参りにいけるかどうかわかんないじゃないですか。神社でお願い事をすれば、ちゃんとお礼をしに行かないといけない。そういう事ができないなら神社では、お願いごとはせずに、日頃の感謝だけするというのが一番いいかな？と思います。
花田：ということは、神社にはいい気が充満しているってことですか？
明石：そうですね。もともと神社は、いい場所を選んで建てられていることが多いので。基本的に「その方位がいいですよ」というのは、「そっちの方向にいい神様がいますよ」という考え方でもあるんです。神社に行くことによって、そっちの方向行きましたという意味あいがより強まると考えてもらってもいいです。ただ、神社も陽が落ちてからは、陰の気が強くなっているので、できれば明るいうちに・・・。暗くなってから無理やり行く必要はありません。
花田：なるほど！せっかく温泉に入るなら、吉方向に旅に出て、運気アップできるなら願ったりかなったりですね。なんか温泉の楽しみ方が、また一つ増えたような気がします！
▶対談前半は、祐気取りについて「吉方位の温泉に浸かって、運気アップ！(vol.1)」はこちら⇒
