りょうていりょかん せいりゅうあん
筑前の小京都・秋月の料亭で過ごす風雅なひととき
桜や紅葉の名所として知られる筑前の小京都・秋月。この地で、静かに風格を醸し出している宿が「料亭旅館 清流庵」である。重厚な門を抜けると、約2400坪の広大な敷地が広がり、目を奪われんばかりの美しい日本庭園が姿を現す。この広大な敷地に点在する客室は母屋と離れにわずか6室のみ。すべてが純和風二間続きのゆったりとした造りで、源泉かけ流しの新鮮な温泉が湯船に注がれている。客室で耳を澄ませば、背景の古処山から流れてくる清冽な川のせせらぎ。日常の喧騒を離れ、ほっと心が和むひとときである。こちらの温泉は、PH9.7というアルカリ性の良泉で、肌ざわりがやわらかく、湯上りの肌はしっとりとすべすべに潤うと評判の湯。前出の客室と、陶器、岩造りの露天風呂に檜の内湯を備えた男女別大浴場で思う存分に堪能できる。また、温泉棟には、2床の個室岩盤浴とメニュー豊富なエステや整体のコースまで準備されているので、疲れた体と心をゆったりと癒すことができる。お食事は、まるで一幅の絵画のような庭園を望む大広間で、旬の食材をふんだんに使用した創作料理をいただく。素材の持ち味を活かし、一品一品丁寧に作られた料理は、味はもちろんのこと、器や盛り付けなど見た目も実に美しい。静寂の空間に、心安らぐ美しい日本庭園とゆとりの時をもたらす細やかなおもてなし、そして、料亭旅館ならではの本物の味が堪能できるこの場所は、一度は訪れるべき名旅館である。